ダイワPresso 63UL-SVF 2年経過後
こんな拙いブログでもご覧頂いている方が少しはいて下さるようで、
先日のすそのフィッシングパーク釣行記のコメントに対してメールを頂きました。
▽▽メールここから▽▽▽
(前略)
どんなロッドを買おうか迷っています。
63UL-SVFや62ULなども候補で、検索でこちらのブログを見つけました。
63ULについてコメントで少し書かれていましたが、
現時点での使用感など教えて頂けませんか?
(後略)
△△ここまで△△△
ということで、最近は釣行回数も減っていて「釣りネタ」は不足していますので、
お言葉に甘えて…、63ULのレビューなど記事にさせていただこうと思います。
ただし、内容が参考になるかは責任を持てません。
ヘタクソおやじの戯言ですので、おそらく役に立たない可能性が高いと思います。
それをご理解の上でお読みくださいね^^;;
63UL-SVFを購入したのは2年半前です。
ある大物釣り大会でまぐれで優勝などしてしまい、
その時の賞金や、手持ちのルアー等を処分したお金で購入しました。
それまで使用したロッドは2本。
スミスFLD-60、ダイワ62ULです。
FLD-60は生まれて初めて購入したエリアロッドでした。
何も分からなかったので、管釣りを教えてくれた友人と、
渋谷サンスイの店員の意見で決めました。
このロッドはティップが(62UL、63ULに比べて)非常に柔らかく
今で言うなら「乗せ」のロッドだと思います。
次に購入したのは、62ULでした。
これは、FLD-60への不満というか、
こういうロッドが欲しいとサンスイ店員に希望を言って、
いくつか出してくれた候補の中から選びました。
空中で振っても、バットがたわむことがなく、
シャキっとしている感じに好感を持ったので選んだと思います。
さらにその後、63UL-SVFになるわけですが、
これは基本的には62ULの方向性でありながら、感度やラインが見やすい等々…
これらの特徴に魅力を感じて他に比較する候補なく、
ハナから購入を決めていて購入したロッドです。
[購入後2年使用して感じる63ULの特徴]
■・・・メリット
□・・・デメリット
■スプーンがよく飛ぶ
ホントにロングキャストが簡単にできます。
普段、私はフロロラインを使っていて、ナイロンより飛距離が出にくい傾向があるのですが、
それでも、軽量スプーンでもかなり遠くまで飛ばすことができます。
ティップが硬く、バットが柔らかい特性なので、少しコツのようなものがありますが、
スプーンの飛距離に不満を持ったことはありません。
先日あまりに渋いので、乗せロッドで楽をしよう…などと思い、
久々にFLD-60を使いましたが、スプーンが飛ばないので驚きました。
63ULとは逆に、バットが固めでティップが柔らかいためか、
シナリが少なく、腕投げになってしまう感じでした。
■高感度
フロロラインが影響していると思いますが、
表層~中層はもちろん、例えボトムであってもスプーンの動きが伝わってきます。
その伝わってきたものが何なのか…つまりアタリなのか、魚の背を乗り越えてる…とか…は、
使ってゆくうちに経験則で分かってくるものですが、
62ULに比べても、ロッドを持つ手元に伝わる情報はかなり多いと思います。
感度が良いということは、魚側に伝わる信号も鋭敏だ…ということでもあると思いますが、
食いが浅い時などは、微細なアタリを感じるのに掛けられないことでイライラが募ります^^;;
私の場合、フロロラインなので、さらにその傾向に拍車をかけているかもしれません。
■ライン変化の見やすさ
ダイワの製品紹介にその理論が書いてありますのでお読み頂ければ…と思いますが、
ライン変化でアワセるのは、このロッドになって非常に楽になりました。
そこそこ風のある日でもライン変化がわかります。
このライン変化の見やすさと、高感度で釣果には大きな影響があったと思います。
手に伝わる感度もかなり繊細ですので、ラインの見易さと相まって、
釣り手の意識が前向きと言うか、積極的というか、攻撃的というか…になる感じがします。
決してレイドバックなキャラクターのロッドではありません^^;;
■魚の動きへの追従性
魚を掛けた後のことになりますが、フロロラインを使っていると、
ライン自体に伸びがほとんどないので、ロッドの「しなり」や「追従性」が重要になります。
魚の動きに対して、ロッドが機敏に反応してくれないと、カエシのないフックを使うエリアでは
あっと言う間にバレてしまいますが、しなやかなバットと、若干張りのあるベリーとで
ラインを弛ませることのない追従性を見せてくれます。
もちろん、ドラグの設定と、人の巻き動作とが連携していないと、
いくらロッドの追従性が優れていても、それだけではバレてしまうのは当然ですが、
バットが柔らかいので、足元であまりロッドを立てると、ラインの出をスポイルしてしまい、
バラシの原因になることもありますので、特に足元ではロッドの角度に注意しています。
■パワー
私が通うすそパの魚は大きいので、寄せる際にロッドのパワーが重要になります。
過去の2本と比べると、63ULは必要充分なパワーを持っていて、
ロッドがきちんと仕事をしてくれます。
魚の方がパワーや重さが勝ってしまって、
ロッドが「のされる」ような場面は過去一度もありません。
大物大会の優勝魚も、他の私個人の大物記録魚も、全てこのロッドで上げています。
最近、王禅寺へ連続で釣行しましたが、
王禅寺とすそパでは釣りそのものが全く違うと感じました。
いや違うというか、すそパには、また別の釣りが付属しているというか…。
つまり、ルアーを投げてヒットさせるまでは一緒です(方法やメソッドの意ではありません)。
王禅寺は、その時点で釣りの9割を終えている感じです。巻いて寄せるだけ…って感じ。
すそパは、そこから魚とのやり取りが始まります。
巻き取れないほどのパワーを見せる魚もいますし首を振りジャンプして針を外そうとします。
そうした抵抗をかわしてネットインさせることにも、釣りの喜びがあるように思います。
そうした釣り場では、ロッド自体にパワーがないと延々と魚とやり取りをするハメになり、
人間もくたびれてしまいますが、魚へのダメージも甚大になってしまい、生存を危うくします。
できるだけ早くランディングを完了してリリースするためにロッドパワーは必要と思います。
■細身軽量
62UL=105g、63UL=85gで、ロッド長の長い63ULの方が30gも軽くなっています。
他と比べても、60XUL、603ULは100g以上、エリアリミテッド62SUL=95gと
63ULは、比較的軽いのが特徴です。
軽いロッドは、長時間の実釣でも披露を軽減してくれますし、取り回しも楽です。
□アタリを弾いてしまう?
ネッや雑誌などでよく見かけるこの表現ですが…。
このロッドは、ラインがよく見えたり、高感度などでアタリをいち早く察知して、
魚を掛けにゆく、いわゆる「掛け重視」のロッドだと思います。
そうした特長を出すためにティップに高弾性カーボンを使用して、
ロッドを支持している腕のブレとか、スプーンの引き抵抗や、その他外部入力によって
ティップがフラフラしないように作られており、体感での感度もかなりの高感度です。
その結果、ミスバイトというデメリットも生じさせてしまいます。
先にも書きましたが、人間に高感度ということは、こちらからの信号も魚に永仁に伝わる訳で、
魚がスプーンを咥えた際に、違和感を感じて口を放すまでの時間が早くなってしまいます。
ティップの柔らかいロッドであれば、魚がスプーンを咥えた際に
抵抗なくティップが追従するので、魚が違和感を感じるのが遅れます。
某王様によれば、魚が口を放すのと人間のアワセ動作には、コンマ1~2秒の差があるそうで
柔らかいティップと、伸縮性のあるナイロンラインとで、そのコンマ1~2秒を稼げれば、
魚が口を離す前に、人間が反射してアワセを入れられるんだそうです。
(それを期待して前回釣行でfld-60を持っていったんですけどね)
要するに、63ULは魚が違和感を感じやすく、口を放すのが早いので、
掛けられない、掛け損なう可能性が高いロッド…と、理屈ではそういうことになるわけですが、
前回釣行で実体験しましたが、63ulでは感じられるアタリをFLD-60では感じられず、
そもそもアワセの入れようがありませんでした。
王様の話が正しければ、FLD-60では、
魚が違和感を感じて口を放すまでの時間がコンマ数秒延びたとしても
柔らかいティップで、ライン変化が見えにくく、手元にもアタリを感じないとすれば、
稼いだコンマ1~2秒は意味をなさないことになりそうです。
もっとも、FLD-60は「乗せ」重視のロッドですから、そもそもアタリを鋭敏に感じて、
あるいはライン変化を見逃さずに、積極的に掛けにゆくロッドではないので、
そうした釣り味が好みの私にマッチしていないということなのだと思います。
63ULについて、その他にデメリットはあまり感じることはありません。
もし今、63ULが破損してしまって、ロッドを新たに購入する…としてら、
やはり、63ULを買うと思います。
渋い際に乗せやすそうな「60XUL-SVF」もいいかも…と思いますが、
63ULの前のめり的(積極的)なキャラクターが好きなんです。
高弾性のティップゆえに生ずるミスバイトは私には克服できないかもしれませんが、
それでもやっぱり6ULを買いますね、きっと。2年経過後の現在でもかなり気に入っておりマス^^
+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
(注)全ての記事内容はあくまで私の主観ですので、その点ご理解の上お読み下さい。
![]() | ![]() | ![]() ![]() |
拙い記事を最後までお読み頂き、ありがとうございましたm(_ _)m
コメント