管釣り釣行記 すそのフィッシングパーク 2009/12/07
前回釣行時、場長は言いました。
「寒くなってきたので、気温が下がると魚も沈みます」
「なので、陽が照っている時間の方が釣れますよ」
偏屈なようでも、実は案外素直(というかよく考えずに行動する)なワタクシ…。
「そっか、だったらお昼前に暖かくなってから行けばいいや」
「寒いのに、朝早起きしなくて済んでラッキー♪」
ってなことで、7時半に普通に起きて、ゆっくり身支度をして出かけました。
それでも、道路代を節約するために、ぎりぎり9時前に東名に乗って「通勤割引」を受けました。
すそパに到着したのは10時きっかり。
↑のような訳で、この時間に来たよ…と告げると、
「えぇぇ!アナタはいつも夜の人でしょうよ。」
「朝のことなど想定していませんわよ」
「9時ごろに朝のピークがあるけど、もうとっくに過ぎたネ」
あらま…。
何しに来たの?ワタクシ…って感じ^^;;
のっけから釣れない宣告を受けての実釣開始となりましたが、案の定、キビシイ。
インレット脇に陣取って、1g、1.5g、2g、2.2g、2.5g、3g…とレンジを探ってゆきます。
3時間のナイターと違って、時間はた~~っぷりあります^^;;
しかも「釣れない宣告」を受けていますので、アセることもありゃしません。
なんて、一人でブツブツ言いなが探ってゆくと、3g+ティップ水平よりやや下のレンジでヒット!
本日の1尾目はペンシルのようなブラウン。
スプーンは、マーシャル3g青銀。
続けてヒット!
ちょっと太めのレインボー。
よく引いて楽しませてくれました。
2尾連チャンで、レンジを掴んだか…に思われましたが、
あっと言う間にヒットしなくなってしまいました。
水温急上昇中…ってな感じなんでしょうかねぇ。
カラーやスプーンを替えても、もうそのレンジではアタリすらなくなってしまいました。
あれやこれや悩んでいるうちに、どんどん時間は過ぎて、正午を回ってしまい、
下池の状況はますます悪化…、徐々に生命感さえ感じられなくなってきました。
色々試したスプーンを、先ほどのヒットスプーン、マーシャル3g青銀に戻して、
ティップ位置を10時の辺りで引いてくると、久々にヒット!
しかし、その後はまったく釣れなくなってしまいました。
そこで、早々に昼食&昼寝のために一旦撤収。
電子レンジを借りて持参のお弁当を温め、車で昼寝です^^
車内はお日様が当たって、ぽかぽか小春日和。少し暑いぐらいですぐに寝入ってしまいました。
ふと目が覚めると15時半。
16時再開のつもりでしたが、目が覚めたんだから…と30分予定を繰り上げ。
下池フライエリア脇に入り、本日、第2試合の開始です^^
あちこちで水面に波紋が出ていますので、まずは表層…ということで、
前回調子がよかったマーベル1.5gをキャスト。
コツコツ当たるんだか、触るんだか…。
スレ…と見てアワセずにスルー。
スプーンをクリスタル1gにチェンジ。
これも前回よかったスプーンですが今日はまるでダメ。
というより、スローな巻きがNGな感じ。
早巻きがいいのかも?ってわけで、表層を早巻きできるスプーンを探します。
やはりマーシャル(2.3g)
ティップを立てたり、少し下げたりレンジを探しているとドスンとラインが止まりました。
一瞬アワセますが死魚でも掛かったような重みが…
しかし次の瞬間、猛烈な突っ込みが!
やり取りしているだけで、タダモノじゃないのが伝わってきます。
あまり大きな魚は疲れるのも早いんですが、コイツは馬力もあって手古摺らせられました。
やっとネットに取り込むと…
尾びれが完全にネットからはみ出しています^^;
太さもハンパじゃありません。
こんなヤツ、すそパにはまだ生息してたんですね。
こりゃあ是非計らねば…とメジャーで測ると嬉しい60cmオーバー!実測63cmデシタ^^
尾が少し白くなっていたので、泳力が落ちていたのかもしれないです。
そうでなければ寄せられなかったかも。
やったね!
その後、マーシャル早巻きのパターンがハマっていい調子で釣れました。
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ライズが頻繁に出ている場合はティップを立てて、
波紋が少ない時はティップを10時~水平ぐらいで探ると、飽きずに釣れ続きました。
こんなこともあるんですねぇ^^;;
「渋い」「厳しい」ということだと、どうしてもスプーンを小さく、スローに…となりがちですが、
今回は、あながちそうとばかりは限らない…という勉強をさせてもらいました。
もっとも、私のリールはPGですので、早巻きと言っても、
もしかすると普通のリールの標準的な速さか早いとしても、ほんの少し…なのかもしれません。
いずれにしても、スローなスプーンには見向きもしてくれなかった魚が、
目に見えるところまで追ってくるのは、
ヒットしなくても次のキャストのモチベーションが違いますよね。
しかし、陽が完全に落ちて冷え込んでくると、このパターンにも無反応に。
レンジを下げてみましたが、反応はありませんでした。
19時までの1日券でしたが、18時前に納竿としました。
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■後記
実は今回の釣行には「テーマ」がありました。
というのも、前回の釣行の際に、あることを目撃してしまったことに端を発します。
それは、魚が一旦口に入れたスプーンを吐き出す現場です。
ティップを立てて表層引いている際に、追尾してきた魚がスプーンを口に入れました。
しかし、ワタクシ、アタリを全く関知できなかったんです。
ラインの変化も出ませんし、もちろんロッドにもリールにも何も感じません。
ロッドは、63UL-SVFですから相当に鋭敏なはずですが…。
それで、あの感じられないアタリをフッキングさせるにはどうしたらいいのか…
を考えていました。
その一つの対処がロッドです。
63ulは鋭敏ですし、ライン変化もよく見せてくれるロッドですが、ティップが硬いので、
ともすると、アタリを弾いてしまう…などという事を何かで読んだ記憶がありましたので、
今回は、当初使っていたティップの柔らかなスミスFLD-60を持ち込んでみたんです。
スプーンを咥えた魚が、違和感に気づいて口を離すまでの時間を
コンマ何秒かでも長く出来れば、人間の反射が追いつくチャンスが増えるはず…
そういう考えでした。
しかし、これは不首尾でした。
使い慣れていないので使いこなせなかった…というのもあると思いますが、
反射が追いつくも何も、アタリ自体を感知できなければアクションの起こしようがありません。
ティップが柔らかいために、ロッド手元やリールへの情報が激減…、
さらに、ライン変化も見づらくなって、かえって感知できる情報が減った気がしました。
すぐに63ULに戻してしまいましたが、日中、何度か使ってみましたが印象は同じでした。
63ULの弾く…という問題は、他の方法での対処が必要…という結論になりました。
その対処法として、ドラグを緩める、ロッドとラインに角度をつける…等、色々試してみました。
話しは逸れますが、今回FLD-60を使ったことで、
63ULが、いかにスプーンをキャストしやすいロッドなのかを再認識しました。
スプーンがストレスなくカっ飛んでゆくのは、それだけでも気持ちの良いものですね。
もう一つは実釣中に気づいた早巻きです。
スローなスプーンの動きに魚が同調して、食っているのが分からないわけですから、
単純な考えとして、早巻きをすれば、同調できる確率が減るのでわ?と考えました。
もちろん魚は、早巻き程度の速度で泳ぐことは簡単でしょう。
しかし、スローな巻き時と同じ時間早巻きをすると、
反転する可能性が高くなるのでは?と思ったんです。
早巻き時、スプーンを咥えたまま同速度で泳ぐと、
距離が長くなり、その分釣り人の方へ近づきます。
それば魚にとっては警戒すべきこと…だと思ったんですよね。
このヘ理由が正しくないにしても、
早巻きのほうがアタリは明確に出やすいのは確かですしね^^
結果、マーシャル2.3gの早巻きは功を奏しました。
もちろん、夕マズメという環境が影響はしていると思いますが、
その時間帯に誰もが釣れていたわけではないので、一定の効果はあったと思います。
渋い時ほど、小さいスプーンをスローで…がセオリー的ですが、今回は勉強になりました。
いつも早巻きがいい…とは限らないでしょうが、今後は、引き出しの一つになったと思います。
珍しく、渋い割りに収穫のあった釣行になりました。
(追記)
嫌なものを見ました。
どこだかのメーカーの映像を撮影していたんですが、
釣り人二人、ビデオ二人、スチルカメラ一人…で、
下池へきてインレットの真上で釣り始めましたが、
プラグのようですが、ぽんぽんと2尾を釣り上げました。
「やっぱ上手い人は釣るんだねぇ」などと感心していましたが、
2尾目の魚が良型だったらしく、様々に持ち替えビデオでも、スチルでも撮影し始めました。
10分ほども直接手に持って撮影していたでしょうか。
「あ~あ、直手かよ…、しかもあんなに長時間上げてたら死んじまうな…」
「デカいのは釣り場にとっても、客にとっても貴重なのになぁ」
などと思っていましたが、リリースする段になって、やはり蘇生できない様子。
しばらくの間、もう一人の釣り人が「尾」を持って動かして
エラに水をいれているようでしたが…、
その姿自体、乱暴で魚に愛情を持っているようには見えませんでした。
「あれだけ長く出してたんじゃ何しても蘇生は無理じゃね?受付へ持っていくしかないっしょ」
と見ていると、蘇生していた釣り人が手を放した(リリースした)様子。
「嘘ぉ。生き返ったの?」
すると、もう一人(釣った方の釣り人)が、ネットの柄で魚を突いています。
やっぱ生き返らなかったんだねぇ…。
知らないようだから教えてやるけどさ、それリリースって言わないんだよ。
そういうの、死魚の投棄っていうんだよ。
釣るのが上手いかなんか知らないし、釣ることにはエキスパートかもしれないけど、
管釣りって、上手にリリースする釣り場でもあるわけでしょうに。
それができないで、いくら「こんなの釣りました」って言われてもねぇ。
上手に釣れる前に、撮影だか何だかのために、
無駄に命を奪わないことも上手くなって欲しいもの。
エキスパートって、釣ればいいの?
そういう部分も手本にならないといけないんぢゃない?
実に不愉快で嫌なものを見ました。あのメーカーの製品は今後何があっても買いません。
■本日の釣果
20尾ぐらい
第1試合~3時間半、第2試合~2時間半、計6時間の実釣にて。
■タックル ロッド:ダイワPresso 63UL-SVF
リール:Shimano 06ツインパワーMg 1000PGS-DH
クレハ リバージR-18フロロリミテッド 3lb(クリアライン)
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(注)全ての記事内容はあくまで私の主観ですので、その点ご理解の上お読み下さい。
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拙い記事を最後までお読み頂き、ありがとうございましたm(_ _)m
コメント
No title
ティップに低弾性カーボン、バットに高弾性カーボンを使っているので、ティップは決して硬くないと思います。
バットに張りがある事によってティップが硬く感じられるのは確かですが、それにより圧倒的な飛距離が出る一因となっているはずです。
ご高察のように、他の要因でカバーするのがよろしいのではないでしょうか?
一番そのタックルがポテンシャルを発揮出来るのは、そのタックルをテストした物だと思います。
63UL-SVFはダイワのテスターさんが行ってますので、リールないしラインや釣りのスタイルを合わせて試してみると、意外と今まで気付かなかったバイトが取れるかもしれませんね。
魚の口にスプーンが入ったなら、間違いなく一瞬でもスプーンのアクションが手元から消えると思いますが、いかがだったでしょうか?
もし取れていなかったのなら、そんなバイトの取り方を試してみるのも面白いですよ。
2009-12-09 10:17 剣輔 URL 編集
No title
いつも参考になるコメントありがとうございます^^
助かります♪
>ティップに低弾性カーボン、バットに高弾性カーボンを使っているので、
えっとそれは逆ですね^^;;
63ULは、ラインの変化やアタリの感触を鋭敏に伝えるためにティップには高弾性、バットに低弾性を使っています。
ファストテーパーのロッドは、ラインの動きにティップが追従してしまって見えにくいところを、
63ULではティップをフラフラさせずにライン変化をきちんと見せるところに眼目があると思います。
http://all.daiwa21.com/fishing/item/rod/trout_rd/presso_63ul/index.html
レギュラーテーパーでありながら張りがあるように感じさせるのは、
ベリー部のしっかり感ではないかと思っています。
むしろ、足下に寄せた際にロッドの曲がりに注意しないと、
ドラグの動きをスポイルするほどしなやかに深く曲がるバットを持っているのが特徴ではないでしょうか。
>一番そのタックルがポテンシャルを発揮出来るのは、そのタックルをテストした物だと思います。
そうかもしれませんね。
私がラインをフロロに拘るのは、そのティップの特徴をさらに明確にしたいと考え、
伸張の少ないフロロで変化を顕著に出したいと思っているからなんです。
(ま、それが正しいかどうか分かりませんけれど)
>魚の口にスプーンが入ったなら、間違いなく一瞬でもスプーンのアクションが手元から消えると思いますが、いかがだったでしょうか?
そこは私がヘタくそなんでしょうねぇ^^;;ホントに、まったく感知できなかったです。
でも、人間は(おそらく)魚が咥えたことを100%は感知できないと思うんですよね。
だからこそ、食い込み重視のロッドの価値があるわけで、
100%感知できて掛けに行けるなら、オートフッキングのようなロッドは必要なくなっちゃいますよね^^
いずれにしても、魚相手に色々と苦労することが楽しいなんて、アングラーって完全に「M」ですよね^^;;
2009-12-09 15:13 KAZ@Laidback URL 編集
No title
逆でしたね。(#/。\#) ハズカシイ
ボクが使う際に注意しているのは、「魚に違和感を与えずに、いかに長くスプーンを銜えさせておくか」という点。
それはラインとティップの角度であったり、魚に対してどうやってスプーンを見せるかだったり色々ですが。
もっと言えば、バイトを感知してすぐアワセるなんて、疲れるだけでイヤになっちゃいそうです(笑)
確かに「フッキングし損なっている」魚は多数いるとは思うけど、その状態でフッキングさせても、果たして何%の魚を「キャッチ」出来ているかを考えたら、不毛な苦労なような気がしないでもないかな。
だらだらとスイマセン。
2009-12-09 16:27 剣輔 URL 編集
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2009-12-09 22:08 編集
No title
>ボクが使う際に注意しているのは、「魚に違和感を与えずに、いかに長くスプーンを銜えさせておくか」という点
はい、私もラインとロッドに角度をつけたりして対処してきたんですが、それじゃ間に合わない感じがしたんで
今回FLD-60を使ってみたのですが…求めているものとちょっと違いました。
それはつまり、私は「乗せる」ために63ULを買ったんじゃなかったっけ…ということを再認識した次第です。
>もっと言えば、バイトを感知してすぐアワセるなんて、疲れるだけでイヤになっちゃいそうです
アワセるか、フッキングするかは別にして、できるだけ多くのバイトを感知したいと思って63ULを買ったので、
アタリに対してアワセないなら63ULである必要がない…そう思うんですよねぇ。
疲れたら、釣り自体を休憩すればいいわけですし、楽に釣るなら違うロッドの選択もあるように思えます。
私が63ULを使う限りは、掛けにいくためのロッドだと思うので、感知すればアクションしますね。
それに、私は逆に、アタリを感じたのにアワセない方が疲れるというか、努力がいりそうです^^;;
釣りに関しては肉食な感じ…ですかね。狩りの下手な肉食獣ですけれど(笑)。
>不毛な苦労なような気がしないでもないかな。
達観してる感じですねぇ^^;;
私にとっての釣りは趣味ですから、昨日掛けられなかったバイトを今日は掛けられる…
効率の問題ではなく、1回1回で思うようなフッキングができたら、喜びじゃないかな…なんて思います。
だから、気持ち前のめりで掛けに行きます私は(爆)。
2009-12-10 01:47 KAZ@Laidback URL 編集