あらためて Presso 62ULと63UL-SVF
自分の手入れの悪さが招いたことなので、偉そうにはいえないのですが、
久々に使ったロッドと、普段メインで使っているロッドの違いに改めて驚いた…
というのが、今日のテーマです。
最近、どうもラインの痛みが激しく、ラインブレイク(断線)も頻発していて、
実はラインのせいだと思って、ラインに濡れ衣の不信感さえ持ち始めていました。
でも、ティップ(先端)のガイドの内側のリングが脱落するに及んで、
「ああ、これは、以前から傷があったり、割れたりしていたんだなぁ」と気づいた次第です。
ラインはな~んにも悪くないのでした^^;;
ガイドが脱落していることに気づいたのは、先日の開成フォレスト釣行の際でした。
朝、駐車場でタックル準備をしていて、ガイドがないのに気づきました。
最近の私のメインロッドは、プレッソ63UL-SVFですが、
釣行時には、メインロッドに加えて、以前使っていた、同じくプレッソの62ULと、
ミノー用の名もないロッドの3本をプラスティックケースごと、
マジックテープで巻いたままにして持ち込みます。
この日も、このセットのままをクルマに積んでいたので、
63ULが使えなくなっても、釣りをあきらめずに済んだのは、62ULを持っていたからです。
そんなわけで、久々の開成フォレスト釣行は、
63ULを購入したから、ほぼ1年ぶりの62ULでの実釣になりました。
63UL購入当時のことを思い出してみると、
確かに記事に、その違いを色々書いてはいて
柔軟性が増して、感度も上がった印象派持っていましたし、
軽くキャストするだけで、スプーンをより遠くへ飛ばせることに感動もしていましたが、
実は、今回ほどの大きな違いを感じていたとはいえない~と改めて思いました。
今回、久々に62ULを使うことになって、その違いが大きいことに改めて気づいた訳ですが、
開成フォレストでは、数尾しかヒットしませんでしたので、
その違いを感じたのは、移動後のすそのフィッシングパークにおいてでした。
メーカーの分類というか、性格付けは、62ULと63ULは同じグループです。
硬いティップでブレを防止し、感度を上げるとともにライン変化を見やすくする…
という方向性~ダイワが言うところの「LINE DETECTABLE 」です。
63ULは、「Sensitive Line Detectable」であり、
62ULは、「LINE DETECTABLE」です。
「LINE DETECTABLE」は、直訳すると、「検出可能な線」です。
意訳すれば、ライン(の動き)を検出しやすい…でしょうか…。
63ULに付加された「Sensitive」は、「敏感」です。
意訳すれば、「感度がいい」ということでしょうか。
ちなみに、「60XUL-SVF」は、「Ultimate Sensitive Style」とあります。
直訳すると、「究極の敏感な様式」で、究極の高感度ってことでしょう。
なんか、それだけで使ってみたくなりますね^^
その硬いティップの下の部分は、低弾性カーボンを採用して、
食い込みを良くして、スプーンの飛距離も増す設計も同じ方向性です。
面白いのは、HPには、63ULは、「バット部分」に低弾性カーボンを使用と書かれており、
62ULでは、バット側が低弾性、ベリーが多重低弾性カーボンだと書かれています。
ニュアンスとして、63ULはバット全体が柔軟にできていて、
62ULは、バットの中でもティップに近いベリー部分が柔らかい…そんな感じでしょうか。
実際のロッドもそれに近く、63ULはバット全体がしなって、加重を受け止める感じで、
62ULは、全体で曲がるというよりは、ロッドの半分から先の部分がしなる感じです。
62ULの半分から下のバットの部分は、柔軟というよりは、逆にがっしりしている印象です。
まあ簡単に言ってしまえば、63ULは、62ULの後継機という位置づけだと思います。
私自身、62ULを気に入って使っていましたので、63ULが発売されてすぐに、
「後継機~同じ方向性のモデル」として購入しています。
でも、先にも書いたように、62UL⇒63ULではあまり気づかなかった違いが
今回、63UL⇒62ULで、特に際立った違いがあることを体感することができました。
■柔軟性
先にも書いたように、62も63も、ティップは硬いロッドですが、
バットの部分の柔軟性には、かなりの違いがあります。
メーカーHPには、62ULの説明にも、「低弾性カーボン」が「食い込みを良くする」
と書かれていますが、今回、使ってみて、63のつもりでアワセを入れると、
かなりの確率でしっかりフッキングしない場面がありました。
63ULに比べて、シビアな釣りを要求されるような気がしました。
それは、魚がスプーンを咥えて、私がアワセを入れるまでのタイムラグの間に、
魚がスプーンを口から放す~もしくは、放し始めるタイミングでアワセが入り、
掛かりが浅くなったり、すっぽ抜けたり…という感じでした。
やはり、ベリーの部分から下も含め、バット全体の柔軟性という点で、
63のほうが柔らかくできていて、食い込み~魚が違和感を感じて放すまでの時間
という部分で、私の好みは、63ULの柔らかさのようでした。
ライン変化や、三角波でアタリを取り切れる前提なら、
電光石火のアワセが決まるのは、62ULなのかもしれません。
63UL購入当初、アワセが決まらずにバラシ連発だった事を思い出します。
■感度
水中の情報~振動~の伝達量の多さは、63ULに部があるようです。
その辺は、ダイワが誇るSVF構造を採用された63ULのほうが有利なのでしょうか。
62ULよりさらに前に使っていた、「FLD60」と比べると、
62ULに換えて以降の釣果は、歴然とアップした覚えがあります。
それだけ、62ULの性格が自分に合っていたのだと思います。
(そう思うからこそ、次は62ULの後継機と思われた63ULを購入したのです)
カチっとしたシャープな感触でアタリを伝えてくれる…と、62ULが好きでした。
ティップが非常に柔らかいFLD-60と比べると、ラインの動きもよく見えるようになりました。
しかし、今回、63UL⇒62ULの変更で分かったのですが、
63ULはさらに多くの情報を伝えてくれていたのです。
62ULでも、リーリング中に、なんだか重くなることがあって、
リトリーブしているスプーンの後ろに魚が着いたってことなのか…と理解できましたが、
63ULだと、その上に、水流が乱れるせいか、スプーンがバタバタ動く感じや、
ラインが定位する魚体に触る感触なども伝えてきます。
私は基本はライン変化でアワセる人ですが、63ULの伝えてくる「感触」は、
アワセを入れるタイミングのキッカケや、判断材料になってくれるんです。
例えば、リーリングしていて、巻き抵抗が若干増した感じがして、
「来たな」と、スプーンの後ろに魚が着いた感じは62ULも63ULも大差なく感じますが、
その後の、「もた~」とした感触や、さらに巻きの重みが増える感覚などは63UL特有で、
アワセを入れる~特に巻き合わせ~を入れるタイミングになる場合があるんです。
逆に、年中何かを感じていて、それが何なんだか分からずに、
無駄なアワセを入れてしまう…なんてことも多々あるので、ヘタクソな私には、
逆にオーバークオリティなのかもしれませんけれど(苦笑)。
まあ、スプーン後方の追従感覚などは、
大型しかいない「すそのフィッシングパーク」ならではの感触なのかもしれません。
小さな魚だったら、62だろうが、63であろうが、感じられないのだと思います。
(ちなみにラインがフロロであることも感度には大きな違いを与えているかもしれません)
■ため
これは、魚がヒットしてからのことです。
先にも記したように、バット全体の柔軟性は、あきらかに63ULの方が柔らかいです。
同じサイズの魚がヒットしても、曲がりが全然違いますので、見た目でも分かります。
とは言っても、63ULも「XUL」ではないので、ロッドの根元からぐにゃり…ではありません。
バット全体が、同じような曲がり方で、綺麗に弧を描きます。
元々、大きい魚とのやり取りを前提としているので、ドラグはあまりゆるくありませんので
ラインの「出」はあまりスムーズな設定ではないですが、
あまりロッドを立てないようにだけ注意していれば、寄せてきた足元でのバレもなく、
魚の動きに柔軟に追従して、寄せや取り込みを楽にしてくれます。
ドラグを逆転させるまで行かさず、ロッドの柔軟性で耐えてくれる感じ~タメでしょうか。
実は、この足元でのバレが、62ULで非常に多かったんです。
足元まで寄せているので、まあ釣った感はほぼ完結しているので、
あまり悔しい感じはしないのですが、できれば、しっかり取り込みたいところです。
そういう点では、62ULはドラグ性能に依存する部分が大きいような気がします。
意識して、ロッドの角度を浅く保つようにしましたし、
近くへ寄ってからは、ドラグを若干緩めるようなこともしましたが
それでも、足元でのバレは減りませんでした。
1年ぶりで使い慣れていないから…と言えばそれまですが、
しっくりこない感じは、拭いきれないものがあります。
と書いてきましたが、1年ぶりに使ってみて、
63ULを使っている今の自分には、少し不慣れな部分もあり、
63ULとの味付けの違いでの違和感も感じたので、
記事はそちらばかりを書いてしまいましたが、
62ULの方が優れているかも…と思った点もいくつかあったんです。
一つは、ヒットした魚~特に大きめの魚~を寄せてくるのは、
バットがしっかりして張りのある62ULの方が早いように思いました。
「楽」という点では、「ため」のある63でしょうが、「早さ」では62のように思いました。
もう1点は、取り回しの良さです。
62ULと63ULは、名称でも分かるとおり、僅か0.1フィートの差、
0.03メートル、たったの3センチしか違わないのですが、
使った感覚~取り回しの良さ~はかなり違うように感じました。
修理中の63UL。
戻ってきたら、どこに釣りに行こうかな^^
また「62」「63」一緒です…きっと♪
(注)いつものことですが、全ての記事内容はあくまで私の主観ですので
その点ご理解の上お読み下さい。
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拙い記事を最後までお読み頂き、ありがとうございましたm(_ _)m
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