サーモンとトラウト
「トラウトサーモン」ってなにさ…
ブラブラ歩きながら見つけた切り身を見てそう思ったんです。
だって、サーモンはサーモンで、トラウトはトラウトじゃないですか?
私的には、「ヒラメカレイ」とか、「マグロカツオ」と言われたような違和感があった訳です。
そこから派生して、「そういえば、サーモンとトラウトの違いって何さ?」と思ったんです。
誰がどう見ても、同じサケ科の魚であることは容易に想像がつきますけれど、
明確な「差」や、「違い」って、普段釣っているわりに知らないものですよね。
もちろん、日ごろ管釣りで慣れ親しんだレインボートラウトを見れば、トラウトだと思いますし、
年末などに乾物店の店頭で目にする「荒巻き」を見ればサーモンだと思います。
でも、それは客観的な「鮭」と「鱒」の違いで、自らの判断で分類している訳じゃありません。
トラウトだとされている魚の一つの事例としての知識があるに過ぎません。
サーモンだとされている魚の一つとして記憶にあるだけです。
言ってる意味、お分かりでしょうか?ちょっと伝わりにくいかも…ですが…
例えば、「アフリカゾウ」と「インドゾウ」の違いは、
素人でも、まあまあ言葉で説明できるじゃないですか?
耳が大きく、牙が長く伸びるのがアフリカゾウ…そうでないのがインド象…って具合です。
それと同様に、サーモンはこう、トラウトはこう…と、外見や構造で説明できれば
客観的にその違いを理解していると言えると思いますが、
サーモン/トラウトの場合、そうではありません。
というのは…
「エラから尾びれにかけての体側部に赤から赤紫色の模様がある」とか、
「体全体が茶褐色。個体差により朱点の多いものや黒点だけのものがいる」とか、
これらは、個々の魚種の説明であって、サーモンとトラウトの差ではありません。
「エラから尾びれにかけての体側部に赤から赤紫色の模様がある」のは、
レインボートラウトで、これはトラウトって名前だから「トラウト」に分類するにすぎません。
以前、管釣りを始めたばかりの頃に調べて、基本的には鮭と鱒は同じ…
と読んだ記憶がありましたが、一応調べてみました。
「教えてG○○」などでも、この質問がされていて、回答が寄せられていましたが、
色々と調べて読み進むと、やはり、サーモンとトラウトは同じもので区別はない…
あるのは、これは「**サーモン」、これは「**トラウト」といった具合に、
これはサーモン、こっちはトラウト…と魚種によって区分けされているだけのようです。
あるとすれば、
サケ科サケ属のうち、陸封型をトラウト、降海型をサーモンと呼び分けるぐらいでしょうか。
もう一つあるとすれば、大きい魚種はサーモン、小さい魚種をトラウトと呼ぶとか…。
しかし、それとて明確なものではなく、結局のところ「名前をどうつけたか」というのが、
サーモンとトラウトの区分けのような感じでした。
まだ生物学もないような時代の名づけでしょうから、
河川や湖沼で見つけたものをトラウト、海で見つけたものをサーモンと呼び、
行動範囲も大きくなく、物流も少なかったので、海の近くの人と、内陸の人とが交流しにくく、
ずっと後の時代になって付け合せてみたら、同じ魚を別々に名づけていた…
なんて感じなのかなぁ…という私的理解に落ち着いた次第です^^
ちなみに、サケは身が赤い…なんて意見もありますが、
それは、「紅鮭」であって、サケには「シロザケ」というレッキとしたサーモンがいますし、
養殖トラウトでも身を赤く育てることはできますし、
無関係ですが、養殖真鯛の体表をピンク色にすることもできます。
海老やカニを茹でると赤くなる成分…アスタキサンチンを与えるんですね。
(養殖真鯛の体表がドス黒いのはイワシ餌で育てるからだそうです)
例の、林養魚の「メープルサーモン」も赤身で美味しい魚(らしい)ですが、
(私はまだ食していません。食味に関してはアッシー君のブログをご参照下さい)
「サーモン」と呼称されていますが、
元をただせばカナダ産の「カムループスレインボー」とのこと…。
(レインボーとは、レインボートラウトです)
林養魚のHPの説明文は…
『一般的に流通している養殖サーモンは、
卵から出荷サイズまでの生育期間は平均1年半と一般的に流通している
養殖サーモンの3倍近い長い期間をかけゆっくりと育成します。
これも身がしまった美味しいトラウトになる要因の一つです。』
サーモンとトラウトがごっちゃになっています。
それ自体、若干笑えますが、
そのぐらいサーモンとトラウトの言い分ける事など意味がない…と理解した次第です。
(日本語としても、ちょっと意味が把握しきれない文章なんですケド…^^;;)
ちなみに、冒頭の「トラウトサーモン」ですが、
魚種を表す言葉ではなく、北欧で海面近くで養殖されたトラウトの商業的呼称のようです。
分かりませんけど、元々トラウトと呼ばれている魚の卵を採集して、
海で育てたのでサーモンなんだけど、元がトラウトなんで名前につけておいた…
そんなネーミングなのかもしれませんね♪
でも、こういうネーミングをするから、食材として、トラウトはサーモンより一歩劣る…
なんてイメージができてしまうんじゃないでしょうかね?
先日の鹿島槍釣行の際に、ナイナイさんがゲットしたドナルドソンの赤身は、
脂が乗って非常に美味しかったのを、同行のみんなが体感しています。
実は私自身も、白身のトラウトは独特の臭みがあって、あまり好きではないんです
でも、赤身のトラウトは上記の事例以外でも、スソパで自身で釣って体験しています。
ですから、サーモンだから旨い、トラウトだからまずい…ではないんだと思います。
なんで、こういう「サーモンとは言ってますが、実態はトラウトなんですけどね…」
的な、なんかトラウトのイメージを悪くするようなネーミングをするんですかねえ?
もし食味に差があるとすれば、トラウトだからまずい…のではなく、
紅鮭が、食魚として抜きん出て美味なのだということなんでしょうね。
サーモンだって、まずい魚種もあり、トラウトでも美味しい魚種もある…
そういうことなんだとおもいました。
まあ、そんなこんなで、サーモンとトラウトは同じもの…
区別するのは、「降海型/陸封型」とか、大きさとか…だけであって、
魚種としては区別する意味がないことがわかった次第です。
(食い意地がはっているので、「食う」ことに偏ってしまいましたが…^^;;)
学問的には間違っているのかもしれませんが、
私的には、モヤモヤが晴れてスッキリした次第です(笑)。
(注)いつものことですが、全ての記事内容はあくまで私の主観ですので
その点ご理解の上お読み下さい。
![]() | ![]() |
![]() | |
![]() | |
![]() |
拙い記事を最後までお読み頂き、ありがとうございましたm(_ _)m
「この記事面白かった」「役に立ったよ」「応援してるよ」という方は、宜しければ…
「ランキング応援(↑)」や「拍手(↓)」などして頂けるととてもとても嬉しいです♪
もちろんコメントも大歓迎です^^/
コメント