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2008/06/05

リリースの達人になりたいっ!(1)

管理釣り場での「リリース」って、簡単なようで実は難しいですよね。
釣り人として、釣るばかりに偏らず、釣った後のリリースでも達人になりたいな…と思うんです。

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今の管釣りの世界での「うまい」「へた」って、基本的に数釣りで決まっている感じですけど、
カッコいいアングラーって、数釣る人とイコールではないように思うんです。

人の釣りを見ていて、本当に「上手だなぁ」って思う方は、
概して、釣るだけではなく、キャストも、ランディングも、リリースも、その所作の全てがカッコイイ…
と思いませんか?

そんな訳で、私も、釣ること以外~わけても「リリース」の達人になりたいなぁ…
なんて、日ごろから思っている次第です。




先日の記事『自縛的管釣りゲームのススメ』でも書きましたが、
私は、元々、湾内のボート釣りをしていました関係で、基本的に釣った魚は100%持帰りが当然です。


そんな中、数年前に「管釣り」というジャンルの釣りに出会いましたが、
魚を「リリース」することで、持ち帰る魚の数を気にせずに、「釣ること自体」を楽しむことができるようになったんです。
それまでは、自分で裁ける数しか釣ることができなかったので、それって画期的なことだったんです。

でも、海で培われた基本的な考え方、「殺すなら食べる」という自己ルールは生きていて、
逆を返せば、リリースするなら、死なないようにしなければならない訳です。
つまり、魚へのダメージを最小限に留め、魚がその後も生存できるリリースをしなければいけない…
ってことになるんですね。


そんな訳で、私が「管釣り」を楽しむ上での「基礎」というか、「土台」になっている
リリースについて、もう一度考えてみよう…というのが、本記事のテーマです。



『リリース?そんなの知ってるよ!』
『オレはちゃんとできるぜ』
という方は、この先をお読み頂く必要はまったくありません。
ヘタクソおやじが、自分なりに「リリースってなに?」ということをグダグダ書いてあるだけですので。




最初に1つだけ注釈を…
私はほとんど「すそのフィッシングパーク」にしか行かないので、
必然的に、リリースの考え方や、方法も通うエリアに即したものになるのは否めません。
そういう意味では、すそパ限定の、しかも私なりの「リリース考」ですので、偏った内容になる恐れがあります。
その辺は、あらかじめご理解の上、お読み下さいね。
(でも、基本は一緒ですので、すそパへ行かない方でもムダじゃないと思いますケド…)




■ランディングネットの使用を基本にしています

 と書くと、ノッケから異論反論が噴出しそうですが…^^;;

 よく雑誌やHPなどで、魚にとって、最もダメージが少ないリリースは…
 「ノータッチリリースだ」という記述を見かけます。

 そりゃそうです。
 「魚に最もダメージを与えないリリースはノータッチだ」という点に、私も異論はありません。
 条件が何もないのでしたら、「ノータッチ・リリース」が最良なのは反論の余地がありません。


   ちなみに「ノータッチ・リリース」というのは、
   手やリリーサーという道具を使って、魚を水から出すことなく、フックを外す方法です。
   魚を水から出さず、魚体にも触れない(ノータッチ)のですから、ダメージはほとんどありません。


 しかし、冒頭にも書きましたように、私のリリースの多くは、
 「すそのフィッシングパーク」で行われることがほとんどですので、
 私なりに考える「最良のリリース」は、ランディング・ネットによるキャッチ、そしてリリースになります。


 その理由は、「ノータッチ・リリース」は、こと「すそのFP」においては、
 どなたにでも、お勧めできるリリース方法ではないからです。

 特に初心者さんには、ランディング・ネットの使用をお勧めしますが、
 それは、慣れないノータッチ・リリースを試みて、魚にもダメージを負わせてしまい、
 さらには、自分も怪我をしてしまう危険性があると思うからです。



 例えば、すそパのアベレージサイズは40cm超です。
 (しかも、ここの魚、アホなくらいメタボ=太いです^^;;)
 体長40cmの魚を、「ノータッチリリース」しようとするのは、かなり危険なんです。
 
 なぜなら、フックを外すために、魚の顔だけ水面から出しているだけでも、
 相当な重量がロッド、ライン、フックにかかります。
 もちろん、フッキングしている魚の口周辺の「皮」や「肉」にも大きな加重がかかります。
 それに魚は「早くハズしてくれよ~」などと、じっと待っていてくれるわけではありません。
 人間から逃げようと命がけで暴れます…

 すると、何が起こるかというと…ラインが切れてしまう、フックがリングから外れてしまう…
 結果、フックやルアーが刺さったままでポンドへ…という魚へのダメージを生む場合があります。

 あるいは、フッキングしている魚の口の肉皮が千切れてしまい、
 ロッドやラインのテンションでスプーンが跳ね上がり、フックが手や腕、顔などに飛んで、
 人間へのダメージを生む場合があるんです。
 
 実際、私自身、何の注釈(=大きい場合はノータッチは危険)もない記述を鵜呑みにして
 すそパで、フックが手に刺さって痛い思いをしたことが1~2回あります。



 私が思うに…
 あくまで私の個人的な意見ですが…
 管釣り釣りは、生きた魚を相手にし、気温や水温・天候・気圧など「自然」に左右されるものの、
 全くの自然なフィールドというわけではありません。人工的に作られたフィールドです。
 つまり、魚を釣るために作られた「施設」なんですね。

 管釣り場が「施設」である以上、利用者である人間の安全確保が第一義だと思いますので、
 やみくもに、魚にとって最もダメージの少ないリリースが「最良」とすることはできないと思うんです。
 人間が怪我のリスクを負ってまで、魚にダメージのないリリースを優先すべきではない…と思うんです。


 もちろん、ゴムネットでのランディングは、
 魚体を水から出して、ゴムネットという異物に触れさせるわけですから、
 魚に、全くダメージがないとは言えませんが、人間の安全を担保した上で…
 という条件下では、最良のリリース方法と言えるのではないかと考えるわけです。



 さらに、もう1点は、その釣り場が、どのようなリリースを「是」としているか…です。

 すそパの場合、2ヶ所のポンドの周囲には、ランディングネットがあちこちに置かれてあり、
 「すそのフィッシングパーク」という釣り場が、ネットでのランディングを推奨していることがわかります。

 ところが、釣り場が変わると~例えば東山湖FAでは、
 「ノータッチリリース」であろうと、「ゴムネットのランディング」であろうと、
 どんなに自分が正しいと考えるリリースであっても、リリースを行うこと自体が違反行為です。
 なぜなら、東山湖FAはリリース禁止だからです。


 私は、管釣りはルールあってのゲームフィッシングだと思っています。
 同じゲームということで言えば、サッカーやバレーボールの試合(ゲーム)で、
 各選手が、ルールを勝手に解釈して、好き勝手をしてしまったら、試合が成り立ちませんよね。

 「手を使ってはいけない」というサッカーのルールを、誰にも注意されないとして…
 選手みんながルールを無視したとしたら、それはもうサッカーではなくなってしまいます。
 ルールは「守る」のであって、誰かに注意されるから「従う」んではないと思うんです。
 釣りだって同じで、まずはルール遵守ありき…だと私は思うんですけどね。
 

 そんなわけで、本記事では、ネットでのランディングを推奨している「すそパ」でのリリース…、
 という括りで、ランディングネットの使用を「是」として話しを進めることにします。
 



■リリースしてはいけない魚がいます

 単純なことを考えてみるんです。
 「リリース」って、単に「釣った魚」を「ポンドに放つ」ことなのかな?って。

 「YES」でもあり、「NO」でもあるような、ちょっと微妙な感じですか?



 では、その魚が、あと30分後に死んでしまう…ということが分かっていたら?
 そういう状態で、魚をポンドに放したら、それはリリースと言うんでしょうか?

 ちょっと嫌な言い方をしますけれど…、
 私は、一定の時間経過後に、「死ぬ」と分かっている魚を放すのは「リリース」とは言わず、
 死ぬ魚=廃棄物をポンドに捨てた…という行為に見えるんです。
 (このことは、過去何度も記事にしてきました)

 要は、死んでしまう魚は放さない(それは廃棄しないという意味で)…、
 生きてゆける魚だけを放す…それをリリースと言う…これでOKでしょうか?


 であるなら、後は、単に「経験」や「知識」の問題に過ぎません。
 つまり、『今は生きていて元気だけれど、後には死んでしまう可能性がある』
 という知識を覚えていれば済むことです。


 例えば(非常に広義に書きますが)…、

   ・冷やしていない手で触ってしまった魚…
   ・暴れてネットから飛び出して、地面に落ちてしまった魚…
    (もちろん、意図的に地面に置いた魚も…であることは当然です)
   ・口やエラから出血してしまった魚…

 そんな魚は、ポンド(池)に戻してはいけない=リリースしてはいけない魚なんですね。
 なぜなら、こうした魚は、その場は泳いで池に戻っていっても、生きていられないからです。
 つまり、いずれ近いうちに死んでしまう魚だということです。


 これさえ覚えておけば、もう、知らずに「死魚をポンドに廃棄してしまう」なんて事は起こりませんね。
 先ほど上げた項目を逆に考えれば、魚の扱い方も分かりますしね^^

   ・手で触る(写真撮影など)場合は、手を水でよ~く冷してから触り、短時間で水に戻す
   ・ネットから飛び出してしまいそうな魚は、地面の上へネットも持って来ない
    (フックを外す等は、水の上で行うようにする)
   ・持ち帰るのでなければ、どんな理由でも地面に魚を上げない。
   ・これは対処の仕方がありません。血が出たら、あきらめるしかありません。




さて、どんな魚をポンドに放していいのか、いけないのか分かったので、もう大丈夫!
ちゃんと、魚が生きてゆけるリリースができるはずですよね?

できるはず?
やればできる?
でも知っているけどやらない?



病気になり、死ぬことが明白な魚だって、分かっている…
そういう魚をポンドに放してはいけないと知っている…
でも、持ち帰って捌くのも料理するのも嫌だから、
でも、事務所へ持ってゆくのも面倒だし、
自分の手で魚の命を絶つのを見たくないから、
ポンドに放したって、誰も見ちゃいないからバレやしないさ…とこっそり捨てる行為…。


死魚が白い腹を上にして、池に浮いているのを見たことがありますか?
白いカビのようなものが付着した魚が泳いでいるのを見たことがありますか?
苦しげに痙攣しながら泳いでいる魚を見たことがありますか?

いずれも、目にして、決して気持ちいいものではないですよね?
でも、死魚を廃棄する行為は、こうした「あまり目にしたくない魚」を作っているんですよね。

自分さえ、今、目の前で魚が元気そうに泳ぎ去ってゆけば、それでいいんだ…
それは、あまりに自己中心的な考えではないかと思うんです。

「面倒だ」、「釣りを中断したくない」、「ヘタだと思われたくない」、「返金を受けたい」…
等々理由はあると思いますが、
やはり、リリースしてはいけない魚は、事務所へ持ってゆき処分してもらう…
あるいは、自宅へ持ち帰り、美味しく食べる…
これが良識ある大人の行動だと思います。


まだ生きているから自分の手で殺したくない…そんなことをいう方もいますが、
今は、まだ命が尽きていなくても、魚をポンドに廃棄して、目の前から隠すことで
自分が釣ったことの結果として「生存できなくした責任」から逃れてはならないと思うんです。
(自分の目に見えなくしただけで、逃れられてないんですけどね)



それは、ちょうど、煙草を下水にポイ捨てするのと似ている気がします。
そんなところに捨ててはいけないの…知っているんですよね。
路上に吸殻が見えないからと言って、決して、いい行いではないのを知っているんですよね。


  余談ですけども…、私の車内では煙草を吸うのを我慢してくれるのはいいんですが、
  高速のSAや、コンビニに立ち寄った際などに吸った煙草をポイ捨てする人がいました。
  本末転倒というのか…、禁煙した私に優しいようで、地球には優しくない…でも…
  地球の環境悪化を促進しているという意味では、車内での喫煙など問題にならないほど、
  私に対して、害悪を及ぼしている…そんな穿った見方もできてしまいます。
  私は、そんなことされるぐらいなら、車内で吸って、吸殻はもちろん、灰も飛ばないように、
  灰皿にしっかり捨てて欲しいと思うんですよね…その方が嬉しいです。


生きられなくしてしまった責任から逃れずに、ちゃんと自分の手で命を絶ってあげるべきだと思うんです。
それが嫌であればこそ、生存できるリリースを身につけようと思うのではないでしょうか。



リリースした魚が、どのくらい口を使わないのか…私は知りません。
でも、ラインが切れたスプーンをぶら下げた魚がヒットしたことが何回もあります。
ということは、リリースさえ、ちゃんとすれば、その魚はまたルアーを食ってくれるわけですよね。


であるならば、ずっとずっと、魚と遊んで貰えるように、私は、リリースの達人になりたいと思うのです。.

◆よろしければその2もお読みください♪




(注)いつものことですが、全ての記事内容はあくまで私の主観ですので
その点ご理解の上お読み下さい。

Posted by KAZ 2008_06_04_

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拙い記事を最後までお読み頂き、ありがとうございましたm(_ _)m
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