【家庭菜園】プランターで使用済みの土の再生 始めてみました
マンション住まいの我が家では、花や野菜を育てる際には鉢植えやプランター栽培となりますが、使用済みの「土」の処分って容易ではありません。今までも多少は使いまわしていたものの多くは鉢のまま放置することが多かったのですが、今シーズンから、「土の再生」にチャレンジし始めました。
* * * * * *
土って、ゴミとしても出せないし、勝手にその辺に撒いてしまうのも犯罪ぽくてそう簡単に処分できるものではありません。
家庭菜園というか、自宅の庭やベランダで鉢植えやプランターで花・野菜を育てていると、どうしても「廃土」というか、使わなくなった土が増えてゆき、処分に困ってベランダ菜園自体を諦めた…なんて話を耳にすることもあります。
我が家でもご他聞に漏れず、毎年毎年「廃土」がたまってきていました。
幸い、マンションの1階で小さな庭付きの物件なので、多少は溜まってもまあ置き場所があるうちは良かったんですが、昨年、ふと、花や野菜が植わっている鉢より、使い終わったまま放置している鉢の方が多くなっていることに気が付き、ネットで処分方法を調べている最中に「再生して再利用」という方法があることを知りました。
そこで、春からの野菜作りなどにあてるため、今年の年明けまだ寒い時期から少しずつ溜まった「廃土」の再生を始めた次第です。
冷蔵庫の中の有用菌の発酵力を使った土の再生にチャレンジ
調べてゆくと、「土の再生」といっても、単に消毒+不足栄養の補充のみを行うやり方もあれば、市販の「再生材」を混ぜ込むやり方もあったりで、方法は色々でしたが、自分的には、冷蔵庫の中にいる「菌」を「発酵」させ、土中の「菌」を活性化させて土壌改良をする…という方法が良いように思えました。
冷蔵庫内の「菌」とは、ヨーグルトの「乳酸菌」、納豆の「納豆菌」、それと我が家はパンを自宅で焼くのでドライイーストも冷蔵庫にあり「イースト菌」もいます。
さらに、我が家は実家から貰う玄米を自宅で精米機で精米しているので、新鮮な「糠」もある…ってことで、「発酵」にはうってつけの条件がそろっていた…ということで、この方法を試してみることにしたわけです。
そんな訳で、我が家で採用した土の再生方法は以下のような感じです。
- 鉢やプランターの古い土をシート上に広げて、「ふるい」にかけられる程度に乾燥させる。
- 土を「ふるい」にかけて、鉢底石や大きな根っこを分離する(鉢底石はそのまま再利用、根っこは捨てる)(※1)
- 石灰をまぜて参加した土のペーハーを戻す
- 消毒のため熱湯をかける(全体が浸る程度)
- そのまま天日で乾燥させる
- ある程度土の塊がほぐれるようになったら、以下のものを混ぜ込む
- 腐葉土
- バークたい肥
- 赤玉土(小~中粒)
- 糠(ぬか)~菌のえさ
- 有機肥料(少な目)
- 混ぜた土をポリ袋や鉢に入れ、「発酵液」をかけよく混ぜる
➡発酵液:ペットボトルに糠と水、乳酸菌・イースト菌・納豆菌などを入れ1週間ほど発酵させた液体 - 太陽が当たらないよう蓋をして寝かせる
- 週に1回程度、土を混ぜる。土が団子になっていたら発酵している塊なのでほぐして混ぜ込む
- 1か月~1か月半程度で、花や野菜の定植に使用する
こんな感じです。
必ずしも、どこかの記述やYOUTUBEで得た知識や情報を「丸パクリ」ではなく、自分なりに我が家でやりやすいように変更している部分がありますが、まあまあ、教わったことは大まかに踏襲できているのではないかと思います。
教科書的には、※1の段階で、細かい目の「ふるい」にもう1度かけて、サラサラに潰れてしまった土(水はけを悪くする)を取り除いた方が良いらしいのですが、取り除いた土の処分ができないので、そのまま再利用するようにしています。
細かく砕けてしまって水はけを悪くする土も混在ですが、処分できないのでそのまま使います。
「ふるい」をかけ終えた土をシートに広げ、熱湯をかけています(本当は湯気が上がっているんですが写ってません^^;)
これで、害虫や病原菌なども死滅して、次に使うときに虫害や病気も引き継いでしまうことがありません。
これを自然乾燥させて、「腐葉土」「バークたい肥」「米ぬか」などを混ぜ、乳酸菌などの力を借りて発酵させ、土中菌を活発にさせ再生します。
再生した土を夏野菜につかってみた
再生した土は、鉢ごとに少しずつ条件が違うので均一ではない仕上がりになりました。
一番最初に作った土は状態がよく、鉢の中をスコップでかき混ぜてもフカフカで柔らかな土に仕上がりました。最初のフカフカ土は大鉢に2つできたので、ジャガイモを植えました。
次に作った土は、同じように作ったつもりだったのですが、何かが違ったようで最初の時ほどフカフカにはなりませんでした。
2番目の土は最初の土づくりでうまくいったので量を増やしたため、今年の夏野菜の蜂谷プランターの主力になりました。
きゅうり、ゴーヤ、ナス、パセリ、シソなどを植えましたが、少し土が固くなりがちですが、今のところ病気も出ず順調に生育していると思います(若干、生育が遅いのでは?という気がしないでもなく、ちょっと心配なのですが)。
家庭菜園や、庭で草花を育てていると使用済みの「土」の処分って、年々土を使えば使うほど重大な問題になってゆきますが、こうして再生して利用すれば使用済みの土の処分に頭を悩ませずに済むことがわかりましたので、ぜひ、今後も継続してゆこうと思います。
ただ、問題もないことはなくて、
1つは、熱湯をかけてから乾燥させて腐葉土やたい肥と混ぜ、菌を入れて発酵させるまでに時間がかかること。
まあ、キャンプにも行けないし、お出かけもできないので時間はたっぷりある…とはいえ、ずっと庭にシートを広げたままなので結構邪魔ですし、風が強いとせっかく「ふるい」をかけたのに、枯れ葉やごみが入って余計に手間がかかったり…^^;
もう1つは、量が増えること。
使用済みの土は、土中に残った根っこ以外ほぼ捨てる部分はなく、さらに腐葉土やたい肥を加えるので、元の使用済みの土よりもかなり量が増えるんですね。
今年は空いていた鉢やプランターが結構あったので特に持て余すことはなかったですが、これを毎年繰り返せば、使用済みの土は処分しなくてもよくても、再生した土を持て余す日が来るのは目に見えているような…^^;
今年に関してはうまくいったと言えると思いますが、来年・再来年も「うまくいった」と感じるかどうか、ちょっと不安です(笑)。
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コメント
No title
2021-05-21 19:36 とな。 URL 編集
Re: No title
ご来訪&コメントありがとうございます。
狭い庭に捨てられない土が増えてやむにやまれず…なので、精神は全然崇高じゃないんです(笑)。
でも今年うまく花が咲いて野菜が収穫できれば、来年も続けようと思っています。
2021-05-24 09:38 KAZ555 URL 編集