mazda CX-3試乗
続々登場する「スカイアクティブ+くりーディーゼル」搭載のマツダ車の中でも、現在、CX-5に乗っている私的に最も気になるのがこの「CX-3」です。
CX-3はデミオベースで、1.5Lの新しいクリーンディーゼルエンジンを搭載した全くのブランニューな小型SUVで、ガソリンエンジン車の設定がないというのが珍しいです。
実は、スカイアクティブ+クリーンディーゼル搭載車は、アテンザを除いて全て試乗しています。
先日、新型デミオにも試乗させて貰ったのですが、正直、あまりピンとは来なかったんですよね。
というのも、たぶん、今乗っている車との対比でいろいろ見てしまうから…じゃないかと思うんです。単純に言えば、2.2LのCディーゼル車の力感や、300万円超の車格の遮音性とか、その辺は、同じ土俵で比べられるものではないのは頭で分かっていても、他に比べる対象がないので、どうしても比べてしまいます。
たぶん、デミオと同クラスの車と乗り比べれば、ディーゼルのトルクフルな部分などは驚きを感じるのかもしれません。
なので、実は、CX-3にもあまり期待していなかったんです。
でも、実はデミオベースと言いながら、CX-3って結構高い車なんですね。価格を見ると、デミオよりは、CX-5と大差ない金額なんです。
そうした車格を持たされているからなのか、思ったより遮音が良くて、デミオやアクセラで感じた、如何にもディーゼル…といった「音」はあまり聞こえないことに、まずは軽く期待を裏切られました。
私のCX-5は2012年式の初期型ですので、以降、4回の「改良(マツダはマイナーチェンジという考え方をやめました)」を加えられた現行型とはだいぶ違いがありそうですが、遮音している帯域が違う…といった印象を受けました。
総合的な静粛性はCX-5の方が若干いいかな?と思いますが、あまり大差ないレベルまで遮音を施されている感じが好印象でした。
シフトレバーを「D]レンジに入れ、走り出すと…
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ちなみにシフトレバーにはブーツはかされていて、むき出しの初期型CX-5より高級感があります^^;
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最初のひと転がり目は、やはり2.2Lに比べるとモタつく感じがします。
「ああ、やっぱりこんなもんか」
とデミオで感じたのと同じ印象を感じたんですが、デミオもそうですが、回転が上がるとターボの後押しで、そのモタつき感が消え、パワフルとは言えないまでも、不足ない加速を始めてくれます。
デミオより車体がおおきくなった分、ギア比を下げているのか、デミオよりも、2nd以降の車速の伸びは気持ちいい印象を持ちました。
「あ、これいいじゃない」
と助手席の家内に言ったぐらい、悪くない印象を持ちました。
ただ、ターボ音はすごいです。
「ヒュィーン」「ヒュィーン」と、かなりの音量でターボ音が耳に聞こえます。エンジン音よりターボ音の方が耳につく感じでした。市場から戻って、担当にその話をすると、確かにターボ音は大きいと認めていました^^;
1時間そこそこの試乗では、そんなに耳障り…ということはなく、逆に「おお、頑張ってるな」という感じで聞いていられましたが、自分の車になって、いつもあの音が聞こえているとしたらどうなんだろ?と思いました。
市街地のみの試乗(今回は事情により、高速道路での試乗はしませんでした)のみだったので、あまり「急」な操作はできませんでしたが、それでも、信号先頭からベタ踏みしてみたり、後続車がいない状況で強いブレーキングをしたり、郊外の比較的タイトなコーナーを流してみたりしたのですが、アクセルを踏んでゆける…という面では、CX-5よりも面白い…と思いました。
CX-5に乗っていると、アクセルペダルに足を載せているだけ、指先に少し力を入れるだけ…な感じなんですが、CX-3だとぐっと踏み込んで、ズっと緩めて…といった感じでアクセルを操作している感じがありました。
内装は、最上級の本革仕様で、白いシート表皮やダッシュボードがおしゃれ感を演出、前述のシフトレバーのブーツなど、進化させている部分が多く、内装で言えば、初期型CX-5より、CX-3の方が上をいっているなと感じました。
液晶モニターはダッシュ上になっていました。
せっかく埋め込みなのに、社外既製品を埋め込んだ初期型CX-5は、発売当時、ずいぶん「残念」と書かれましたが、CX-3はマツダコネクトにも対応していて、その辺りは、隔世の感がありますね^^;
メーター周りは、あえて手を入れなかったそうです。
他の部分に比べてちょっとチープな印象を受けてしまいました。
あとシートは私には少しタイト過ぎて、脇腹が窮屈な感じでした。
実際に試乗してみて、ありか、なしか…と問われれば、「あり」じゃないかと思いました。
私自身、もう少し年をとってCX-5じゃ持て余す…なんてことになったら、CX-3は購入候補の筆頭に名を連ねるのではないかと思います。
初期型のCX-5は、最初のスカイアクティブ全部入り車、そして2.2Lクリーンディーゼルエンジン搭載車としてデビューしたわけですが、やはり当時はマツダも自信がなかったのかもしれません。
CX-3もそうですし、最近のマツダ車は、自信を持って送り出されている感じがします。
改良型のアテンザも、モデルチェンジといってもよいぐらいに大きく改良されて、ますますその魅力に磨きをかけているそうですしね^^
次の買い替えは相当頭を悩ませそうです^^
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