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2007/04/19

「ナイロンラインは浮く」の勘違い

ブログの読者さんからのご質問…『フロロラインだと、スプーンが沈んでしまいませんか?』
『フロロは、スプーンのレンジキープしにくくなりませんか?』というものです。

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私のせいもあるのかもしれませんが、
雑誌や他ブログなどでも、

  フロロは(比重が)重いので沈みやすい
  フロロは沈みやすいので、底を狙う場合などに有利

といった記述が多いので、それを読んでちょっと勘違いされている方がいらっしゃるようです。
もし、私が勘違いさせてしまったならお詫びして、以下に説明させて頂きます。


フロロは比重が重いので・・・とか、
フロロは沈みやすいので・・・という表現は、
あくまで、従来のナイロンラインに比べての話しなんですね。

最近になって注目されている素材・・・ということで言えば、
PEラインに対しても、同じことが言えるのですが、
あくまでナイロンを基準とした、ライン同士の比較であって、
フロロライン自体が重くて、金属であるスプーンを底へ引きずり込むわけではありません^^;;


つまり、フロロはスプーンを沈めてしまうほど重い…という勘違いの根底は、
ナイロンラインが水に浮く…と思わせるような記述にあると思うのです。


私の過去記事にも書いていますが、
フロロ・ラインも、表面張力を利用すれば水面に浮いてスプーンを吊り下げられます。

その点では、ナイロンとあまり変わらないのですが、
若干、ナイロンより比重が重いので、沈みやすい…ということなんですね。



逆に言えば、底を釣る際に、ナイロンラインを使うと、浮いてしまって、
スプーンを引っ張り上げてしまうわけではありません。

ナイロンラインは、水に浮きません。コレ、勘違いされている方少なくないと思います。
ナイロンラインは、非常に水の比重に近いですが、
水より軽いわけではありませんので、非常にゆっくりですが沈みます。

  ラインを水に沈める実験をすると、ナイロンラインを30cm沈めるのに40秒かかるのに対し
  フロロラインを同じだけ沈めるためには、15秒で済むそうです。
  つまり、『ナイロンは水に浮くわけではない』ことと、
  『ナイロンは、フロロやPEより比重が軽いので、沈むけれど、沈みにくい』という事が分かります。


この「ゆっくりしか沈めない」性質のため、底釣りに使いにくい・・・
フロロの方が使いやすい・・・と言われているに過ぎないんですね。



表層や中層を釣っている際に、よくナイロンラインが浮いているので、
フロロとの対比で、ナイロンは浮く素材だろ思われ勝ちですが、
それは、あくまで沈みにくい素材が、表面張力で浮いているだけで、
ナイロンも、(ゆっくりですが)沈む素材ですので、誤解しないで下さいね。^^



沈みやすいラインのメリットについては、スプーンが水平姿勢をとりやすい・・・
という点に感じます。

つまり、スプーン本来の姿勢をとりやすくなるわけです。
また、それはつまり、スプーンが本来の動作をしやすい訳ですので、
釣果にも少なからず影響があると考えています。

逆に、スプーンが立ち姿勢の方が良いなら、
ナイロンラインとの使い分けも面白いのではないかと思います。



(注)いつものことですが、全ての記事内容はあくまで私の主観ですのでその点ご理解の上お読み下さい。



Posted by KAZ 2007_04_19_


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拙い記事を最後までお読み頂き、ありがとうございましたm(_ _)m
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